恕のたより vol.43

新入生との対面式・オリエンテーション開催

                         学校長通信「恕のたより」第44号   学校長 高野 茂

4月5日(月)、はじめて森都心プラザを会場に入学式が行われ、翌日には学年優秀者の表彰、対面式、オリエンテーションなどが行われました。
表彰式での挨拶を簡単に紹介します。
新入生の皆さん、改めまして入学おめでとうございます。皆さんは、本学の学生としてスタートを切ることになります。
本学は昨年度から看護、リハ4学科体制となり、どこにも負けないリハビリが充実した専門学校となりました。現在、地域包括ケアシステムの推進や他職種連携の強化が進む中で4学科の横の繋がりを強くすることは、大変重要であります。是非、在校生の皆さんには、他学科間の交流を積極的に進められることを期待しています。
また、学校は新たな人との出会いの場です。同級生、先輩、先生方に出会い、実習地をはじめ地域の方々に出会う場なのです。その中で、あらためて新しい自分づくりが始まります。人は出会いにより、それからの人生を大きく左右される場合があります。特にこの時期の出会いでは親友を得たり一生の師と仰ぐ人を得たりします。本学は高校と違い年齢差や経験も違う学生さんの集まりです。それとともに同じ医療系の進路目標を持っている集団で、共通している部分も多くあります。それだけに共有できる話題も多いのではないかと思います。講義をはじめ部活動や学校行事など沢山の出会いを大切にしてください。
先日の入学式では、三つのことを話しました。
○「初志貫徹」、
「セラピスト・看護師」になるという初志を最後まで貫き通す「初志貫徹」。皆さんはこれから様々な困難もう。や挫折に遭遇します。その時、入学したときの初志に立ち戻り、気持ちを奮い立たせ困難を克服してください。また、「雨滴、石をうがつ」のことわざの如く辛抱強くコツコツと努力すれば、何事も成し遂げることができると確信しています。ねばり強く努力を重ね、初志を実現されることを強く願っています。

○「恕」・・思いやりの心
二つ目は、他人を思いやる「恕」の心です。孔子は「己の欲せざるところは人に施すなかれ」といっています。このことは古今東西、先人たちが座右の銘にしてきたところで、是非、他を思いやる恕の心を大切にしてください。

○「コミュニケーション力」
セラピストにとって、相手の思いを理解し、自分の気持ちを伝える「コミュニケション能力」は大変重要であります。日常生活は勿論、実習などで益々重視されると思いますので、ぜひ、この力を磨いてください。

○ 最後に「愛校心」を持ってほしいと願っています。
本学は、皆さんの母校になります。どうか、この学校を好きになって、この学校で学ばさせていただいているという感謝の気持ちを忘れないでください。
また、今日の出会いを大切にするとともに、一人ひとりが目標達成のために力を合わせて頑張ってくれることを願っています。

恕のたより vol.43

令和2年看護学科就職ガイダンスの開催

-学校長通信第43号- 学校長 高野 茂

令和2年2月17日(月)に森都心プラザ5階で、1.2年生を対象に看護学科就職ガイダンスが開催されました。
ガイダンスは午前と午後の二回に分かれて開催されましたガイダンス会に先立ち挨拶をしましたので要約を紹介します。
本日は新型コロナウィルスの問題など業務ご多忙にもかかわらず、本学院看護学科就職ガイダンスにおいでいただきありがとうございました。また、日頃から学生の実習受け入れなどにご理解、ご協力いただいていますことにも併せて感謝申し上げます。
今回の就職ガイダンスは、熊本県の看護学生県内定着推進事業の補助を受けて、県内の皆様の病院、施設をお招きして実施いたします。
本学院は平成20年に開校し看護学科は翌年に第1期生を受け入れ、現在第8期生まで合計566名の卒業生を社会に送り出しているところです。
教育理念として「愛と和」を掲げており、思いやりと協調性を重視した教育に取り組んでいます。また、医療に関する専門性の向上を基本にして、医療従事者としての倫理観や幅広い教養と人間性の育成に努めています。本学では、先生方が学生一人一人を大事にしたきめ細やかな指導をするように心懸けています。
おかげをもちまして、医療系専門学校では熊本県下ではじめて、文部科学大臣から「職業実践専門課程」の認定を得ることができました。
これに基づき、教育課程について外部の識者を交えた編成委員会や、学校関係者評価委員会を開催して、学校の活性化に取り組んでいるところです。
本日は、学生諸君に各病院・施設の特徴をしっかりと把握し、就職へのイメージを実感してもらうとともに、進路先決定につなげてもらいたいと強く願っているところです。
これから病院・施設におかれましては、各ブース形式によるプレゼンテーションで長時間にわたってお世話になります。
学生諸君には、病院・施設の担当者の方の説明をしっかりと聞き、将来の就職の一助にしてください。
それでは、本日お見えの病院・施設の皆様と学生の間によいご縁ができますことを祈念して挨拶に代えさせていただきます。

恕のたより vol.42

国家試験合格に向けて

- 学校長通信第42号 -    学校長 高野 茂

いよいよ、国家試験が直前に迫ってきました。
皆さんも知ってのとおり、超高齢化の急速な進展のなかで、医療福祉が社会に果たす役割が急速に高まっています。今後、地域包括ケアの充実や他職種連携などセラピストや看護師への期待も益々大きくなっていきます。看護師やセラピストは社会から強く嘱望されている職業といっても過言ではありません。
国家試験は、「セラピストや看護師として最低限必要な基礎知識」を問う問題と聞いています。この試験は競争試験ではなく資格試験であり、自分自自身とのたたかいになります。あなたたちはこれまで合格するために、本校で専門知識や技能を身につけ、科目試験や臨地実習などを通じてスペシャリストとしての教育を受けてきました。
本校の先生方は、君たちを自信持って教育してきたという自負心を持っておられるし、社会のなかで即戦力としての力は十分に備わっていると確信しています。なかには、時には、辞めてしまおうなどと考えたりした学生さんもいたと思いますが、ここまで、よくたどり着きました。試験対策によく頑張ったと思います。
是非、頑張って栄冠を勝ち取ってください。
君たちにとっては、少なくとも3年乃至4年間の学習の総決算の時、これまで学んできたことを遺憾なく発揮し、強い自信を持って、試験に臨んでください。

受験については、次の4つをアドバイスします。


1 国家試験に受かる受からないの心配をしてもどうしようもない。
  私が通らないで誰が通るという強い気持ちを持ち、その思いをもって臨むこと。
  あなた達は何度もプレテストを受けて実力は証明済みだから、絶対の自信をもってよい。

2 心身のコンディションを受験日に最高になるように心掛ける。

3 当日は、あがるかも知れないが、誰でも一緒、一度心静かに目を閉じて心を落ち着かせ、
  それから取り組むとよい。

4 最後の最後まで気を抜かずに試験に集中すること。

あなた方の努力が報われ、合格を勝ち取られることを期待しています。

恕のたより vol.41

新入生との対面式・オリエンテーションの開催

-学校長通信第41号-     学校長 高野 茂

4月6日(金)に青照館で入学式が行われ、8日(月)には青照館と駅前校の両校で学年優秀者の表彰、対面式、オリエンテーションなどが行われました。私も両校に出席して、挨拶をしました。その概要を簡単に紹介します。

新入生は昨日の入学式で入学が許可され、本日の対面式をもって名実ともに本学の学生としてスタートを切ることになります。学校は新たな人との出会いの場です。同級生、先輩、先生方に出会い、実習地をはじめ地域の方々に出会う場なのです。その中で、あらためて自分づくりが始まり、新しい自分との出会いともなる場なのです。人は出会いにより、それからの人生を大きく左右される場合があります。特にこの時期の出会いでは親友を得たり一生の師と仰ぐ人を得たりします。本学は高校と違い年齢差や経験も違う学生さんの集まりです。それとともに同じ医療系の進路目標を持っている集団で、共通している部分も多くあります。それだけに共有できる話題も多いのではないかと思います。講義をはじめ部活動や学校行事など沢山の出会いを大切にしてください。
先日の入学式では、三つのことをお願いしました。
「初志貫徹」
心に秘めている志を最後まで貫き通す「初志貫徹」。皆さんはこれから様々な困難や挫折に遭遇します。その時、入学したときの初志に立ち戻り、気持ちを奮い立たせ困難を克服してください。また、「雨滴、石をうがつ」のことわざの如く辛抱強くコツコツと努力すれば、何事も成し遂げることができると確信しています。ねばり強く努力を重ね、初志を実現されることを強く願っています。
「恕」・・思いやりの心
二つ目は、他人を思いやる「恕」の心です。孔子は「己の欲せざる所は人に施すことなかれ」といっています。この私の便りも「恕」を採用しています。これからも機会あるごとに皆さんに訴えていきたいと思います。
「コミュニケーション力」
昨年の新入社員に求めることで尤も多かったのが「コミュニケション能力」という報道がありました。これから先、益々重視されると思いますので、ぜひ、この力を磨いてください。

みなさんが今日の出会いを大切にするとともに、一人ひとりが目標達成のために力を合わせて頑張ってくれることを願って挨拶とします。

恕のたより vol.40

4職種説明会でゲストに巻誠一郎さんを招き特別講演会

-学校長通信第40号- 学校長 高野 茂

3月9日(土)に本学で医療四職種説明会が開催されました。参加者は保護者等を含めて146名でした。ご来校の皆様ありがとうございました。
説明会では、最初に理学療法学科、作業療法学科、言語聴覚療法学科、看護学科の四つの職業について様々な体験をしながら説明がありました。ストレッチ、調理動作体験、聴力検査、血圧測定など皆さん、興味深く取り組んでおられました。その後、元サッカー日本代表で一月に引退された巻誠一郎氏を特別ゲストとして招き、特別講演を行いました。
巻誠一郎さんの経歴を簡単に紹介します。

下益城郡小川町(現宇城市)生まれ。
サッカーの名門熊本県立大津高校に進学、冬の選手権全国ベスト8、駒沢大学進学、2002年に関東大学リー初優勝に導き得点王、2003年ジェフユナイテッド市原に入団、2005年に日本代表に選出、2006ワールドカップドイツ大会の日本代表に選出、2010ロシアのプレミアリーグ、アムカル・ベルミに移籍、その後中国リーグ移籍、2011東京ベルディーに加入、
2014ロアッソ熊本に完全移籍、2016年熊本地震で、復興支援に尽力
2019年1月に引退。

講演では、これまで巻さんが経験されたことをもとに社会に出るにあたって大切なこととして、4つのことを話されました。
1 目的志向力・・いきなり大きな目標ではなく、届きそうで届かないところに目標を置く。
2 思考力・・自分の立ち位置を理解したうえで、考えることが重要.自分のことを知り、短所を長所に変えていく思考が大切である。
3 コミュニケーション能力・・コミュ能力は言葉だけではない。人がしたくないことをやる。誰かのため、チームのためにサッカーをやる。気持ちでつながること、これもコミュ能力
4 実行力・・行動しないと始まらない。まず行動すること、チャレンジすることが大事、過去は変えられないというが、過去はいくらでも変えられる。成功した人の側にいること。

そして、これまで巻さんが世界的に成功した人たちと接して感じた共通性は
1 素直な心
2 あきらめない心
3 感謝の心
という心の持ち方であることを話され講演を締めくくられました。

講演の後、質問の受けてもらい、数名の生徒さんが質問されました。
これまで、世界を舞台に活躍した経験を持つ人だけに、訴える言葉に力があり、聴衆を魅了しました。
巻誠一郎さん。ご講演ありがとうございました。